こんにちは、マンガ家の友吉(@tomokity)です。
今回はマンガ家志望者の方に向けた記事です。
マンガ家はとても魅力的な職業です。
これほど素晴らしい職業はない、と個人的には思っています。
しかし、「マンガ家になること」を目標にしてマンガ家を目指すのはやめたほうがいい、と僕は考えます。
別の言い方をすると、「マンガ家になること」をゴールに設定しないほうが良いということです。
この記事のタイトルで言いたかったこともそういう意味合いです。
どういうことなのか、詳しく説明していきます。
マンガ家になることはゴールではない
「マンガ家になること」を目標にしないほうがいいのは何故なのか。
ずばり、「マンガ家になること」はゴールじゃなくてスタート地点だからです。
だから、「マンガ家になること」を目指すのじゃなくて、最初から「マンガ家として食べていくこと」か「マンガ家で一生分稼ぐこと」を目指すべきだと僕は思います。
「マンガ家はなること」よりも、「なってから食べていくこと」のほうが実は何倍も大変なんです。
マンガ家を仕事にする以上、マンガ家になれても食べていけなければ意味がないわけです。
そもそも「マンガ家になる」とは?
そもそも「マンガ家になる」とはどういう状態を指すのでしょうか。
一般的には「商業の連載を取ること」を指す場合が多いと思いますが、本当にそうなのでしょうか。
今の時代、商業連載だけが「マンガで収入を得る方法」ではありません。他にもマンガで収入を得る方法は色々とあります。
自分が描いたマンガで収入を得ることを仕事とするなら、商業連載に限らず、マンガでしっかりと収入を得ることができた時点でマンガ家を名乗っていいのではないでしょうか。
そういう風に考えると、「マンガ家になること」自体はそれほど難しくない、と感じる人もいるのではないでしょうか。
方法は問わず、自分の漫画がお金になればいいだけなのですから。
同人誌を出して、その利益で生活ができるほどの黒字を出していれば、その時点で十分にマンガ家と呼べると思います。
実際に、商業連載をしていなくても、同人誌などの自費出版の漫画だけで平均的な商業マンガ家よりも稼いでる人は一定数存在します。
今回も、同人誌に関しては「オリジナルジャンル」のみ想定して話しています。
商業連載以外の選択肢
逆に、「商業連載」にこだわることでなかなか「マンガ家」になれない人も少なからずいるのではないでしょうか。
「商業連載を取ること」が目的なら話は別ですが、「マンガ家になること」が目的だったのなら柔軟な発想で商業連載以外の稼ぎ方も検討すればいい、と僕は思います。
オススメの「マンガ家のなり方」
漫画家志望者の方に僕がオススメする「マンガ家のなり方」をご紹介します。
- SNSや漫画投稿サイトに漫画を投稿しまくる
- フォロワーを増やすことを意識する
- 好評だった漫画の続きを描き続ける
- その漫画の同人誌を出す(描き下ろし漫画も足して)
これを繰り返すことです。
投稿した漫画の評価はRTやいいね、閲覧数などの数字で判断します。
同人誌は紙の同人誌で出すのが不安なら、電子書籍だけでもいいと思います。(紙の同人誌も電子書籍も両方出すのがオススメですが。)
この方法を実践して、しっかり利益を出せるようになれば、その時点で立派なマンガ家だと思います。あとは、その利益をどこまで伸ばしていけるかです。
僕自身も「変態エルフと真面目オーク」シリーズではこの方法を実践して収入を得ました。
ネット上に漫画を投稿することのさらなるメリット
仮に「商業連載を取ること」を目的にしていたとしても、上で紹介した方法が実は今最も有効な「商業連載への道」の一つになっている、と僕は思います。
SNSや漫画投稿サイトに投稿した漫画が、たくさんの人を楽しませられ、ちゃんとお金になる漫画になっていれば、出版社のほうからスカウトが来ることがあるからです。
そして、その漫画をそのまま連載化するなり、単行本化するなりできます。
なかなか商業連載が取れない人にとっては、出版社に持ち込みに行ったり、何度も編集者の方とネームのやり取りをするよりも、ネット上への漫画投稿の方がより効率的な方法だと思います。
実際に僕も、ネット上に漫画を投稿し続けることで、色んな出版社の方からお声かけをいただいたことがあります。
さらに、ネット上に投稿し続けることで、自分のどんなマンガが楽しまれて、どんなマンガが楽しまれないのかも肌で実感できます。数字は正直です。
その経験こそが、「マンガ家として食べていくこと」という本当のゴールへ近づくための貴重な経験になっていくはずです。
ネット上に漫画を投稿し続けることは、一石二鳥どころか、一石三鳥。メリットだらけなんです。
まとめ
というわけで、マンガ家になるには、いえ、マンガ家として食べていくには、SNSや漫画投稿サイトに漫画を投稿しまくることがオススメという話をしてきました。
SNSや漫画投稿サイトに漫画を投稿しまくることのメリットを改めてまとめておきます。
- 人気が出た作品を同人誌化することで利益を得られる
- 作品の人気が出たら出版社からスカウトされる
- 数字ではっきりと自分の漫画の実力が分かる
- どんな漫画がウケて、どんな漫画がウケないのか分析ができる
- デビュー前から「漫画で食べること」の訓練ができる
- 数字を意識することで、読者のことも意識できるようになる
最後に、オススメの投稿サイトをご紹介しておきます。
ご紹介した全てのサイトに投稿することをオススメします。(僕も全てのサイトで投稿しています!)
Pixiv、ニコニコ静画、LINEマンガインディーズ、ジャンプルーキー、あしたのヤングジャンプ、マンガボックスインディーズ、DAYSNEO、マガジンデビュー、Kindleインディーズマンガ
「マンガ家になること」を目標にせず、「マンガ家として食べていくこと」を目標に一緒に頑張っていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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